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マネジメント 基本と原則  P.F.ドラッカ    2008/9/19

企業の目的:顧客を創造することである。
企業の二つの基本的な機能
 1.マーケッティング―顧客の欲求からスタートする。
 2.イノベーション(革新)――新しい満足を生み出す。

〇三つの経営資源の確保(物・人・金)
 1.土地つまり物的資源
 2.労働つまり人材
 
3.資本つまり明日のための資金

〇目標設定に必要なバランス
 1.利益のバランス
 2.近い将来と遠い将来との間のバランス
 3.他の目標とのバランス、すなわち目標間のトレードオフ関係である

〇生産性向上の条件
 1.分析である。仕事に必要な作業と手順と道具を知らなけらばならない。
 2.総合である。作業を集めプロセスとして編成しなければならない。
 3.管理である。仕事のプロセスのなかに、方向づけ、質と量、基準と例外について
    管理手段を組み込まなければならない。
 4.道具である。

〇成果を中心に考える
 技能や知識など仕事へのインプットからスタートしてはならない。
 それらは道具にすぎない。いかなる道具を、いつ何のためにつかうかは、
 アウトプットによって規定される。
 作業の組み立て、管理手段の設計、道具の仕様など必要な作業を
 決めるのは成果である。

〇自社をいかに定義するか
 「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義する必要がある。

〇われわれの事業は何か
 顧客がサービスを購入することにより満足させようとする欲求によって定義される。
 顧客を満足させることこそ企業の使命であり目的である。

〇トップマネジメントの役割は多元的である。
 1.トップマネジメントには、事業の目的を考えるという役割がある。
   すなわち、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を考えなければならない。
   この役割から、目標の設定、戦略計画の作成、明日のための意思決定という
   役割が派生する。
 2.基準を設定する役割、すなわち組織全体の規範を定める役割がある。
   目的と実績の違いに取り組まなければならない。主たる活動分野において、
   ビジョンと価値基準を設定しなければならない。
 3.組織をつくりあげ、それを維持する役割がある。明日のための人材、
   特に明日のトップマネジメントを育成し、組織の精神を作りあげなければならない。
   トップマネジメントの行動、価値観、信条は、組織にとっての基準となり、
   組織全体の精神を決める。加えて、組織構造を設計しなければならない。
 4.トップの座にある者だけの仕事として渉外の役割がある。顧客、取引先、金融機関、
   労働組合、政府機関との関係がある。それらの関係から、環境問題、社会的責任、
   雇用、立法に対する姿勢についての決定や行動が影響を受ける。
 5.行事や夕食会への出席など数限りない儀礼的な役割がある。むしろ大企業よりも、
   地場の中小企業のトップマネジメントにとって逃れることのできない時間のかかる
   仕事である。
 6.重大な危機に際しては、自ら出動する役割、著しく悪化した問題に取り組むという
   役割がある。有事には、もっと経験があり、もっと賢明で、もっと傑出した者が腕を
   まくって出動しなければならない。法的な責任もある。放棄することのできない仕事である。

〇トップマネジメントの役割と特徴
  トップマネジメントに課される役割は、各種の能力、さらには各種の性格を必要とする。
  すくなくとも四種類の性格が必要である。
  「考える人」「行動する人」「人間的な人」「表に立つ人」である。
  これら四つの性格を合わせ持つ者はほとんどいない。