《古澤太香子先生講演記録 第1回》
古澤タカコさんという方の栄養学講演録です。
参考情報としてご覧ください。
《正常分子栄養学 》
私がこれにかかわるきっかけになる出来事を簡単にお話します。今から8,9年ぐらい前までは健康ということに関してそれほど興味は持っておりませんでした。自分がまあまあ、そこそこ健康だったということもあります。
ところが今から8,9年前に私の父が突然癌にかかりました。それまでは癌で亡くなる人はたくさんいましたね。その時に、可哀想にと思いますけれども、可哀想に、そして自分には関係ない、という生き方をしていました。
だれだれさんが癌で亡くなったのよ、という話はよく聞きました。その時に、可哀想にと思いますけれども、可哀想に、そして自分には関係ない、という生き方をしていました。ところが父が癌になったわけですね。身内が癌になるなんて想像したことはないですね。他人事のようにしていましたから。そして父の場合には、発見された時にすでに末期の状態でした。肩とか腰とか、もう骨に転移していたんですね。ものすごい痛みですね、骨に転移すると、致命傷だったのは首の骨に転移していたんですね。明日、脳に行っても、明日、下半身不随になってもおかしくない状況です、と医者からは言われました。 明日、脳に行ってもおかしくないということは明日死んでもおかしくないですよと。お医者さんからは「あと三ヶ月~半年の命です」と宣告されました。ものすごい痛みでしたね。痛みがひどくて緊急入院した訳ですけど、そのときにベッドに横たわっていますよね。病室に入る時にハイヒールでカツンと床をなでてしまうとそれだけで「うー」と痛みが襲ってくるんですね。「お父さん大丈夫」って、この息が痛いんですから、「痛いから寄らないで」、そうゆう痛さでしたね、そしてどうしようもなくて、もう手術は出来るような状態ではありませんでしたから放射線療と抗ガン剤とこれしかありませんと言われたんです。
お医者さんが神様に見えましたから「もうその通りやってください!」と言いました。放射線を当ててとりあえず痛みは収まったんです、その後は抗ガン剤投与ですね、点滴で当時は一週間くらい入れていったんです。
ところが副作用がものすごくひどかったですね。吐くんですね。食欲無くて、食べてなくても吐くんです。黄色いような茶色いような胆汁酸とか胃液ですね。それが出るわけです。それを見た時に私は、これは癌が死ぬ前に、父の方が先に死ぬのではないかと思いました。それぐらい副作用がひどかったわけです。絶対こういう治療じゃいけないと思いました。始めて他のことに目を向けるようになったんですね、その時出会ったのが、ほんと僅かの知識しかありませんでした。いろんな商品を知っていたわけでもないし、こう本やさんかなにかで漁りながら読んだのが、マックス ゲルソンという人が書いた『ゲルソンの食事療法全書』という本だったんです。
マックス ゲルソンはどういう人かといいますと、アインシュタインの主治医でシュバイツァーというノーベル賞をとった博士が「彼ほど天才的な医者はいない」とマックス ゲルソンのことを言っていたんです。
そのお医者さんが書いた食事療法の本だったんです。『癌の食事療法全書』という本だったんですね。それを読んで、すごく力づけられました。癌というのは何かウイルスが入ってきて癌になるわけじゃないですね。昨日まで正常だった自分の細胞が癌化するわけですね、そしてそれは食べ物によるんだということが書いてあるわけです、そして結局ね、ガン細胞って誰にもある細胞なんですね、60兆個の細胞の中の一個の細胞の中に、大体36個の癌細部があるそうです。それが大体23年ぐらいで、こう臨床例で判るくらいの大きさになるそうですけれども、それが15年で発病する人、一生発病しない人、5歳や生まれた時から癌の人、こうゆう人もいるわけですね。60兆個の細胞の中の一個の細胞の中に、大体36個の癌細部があるそうです。それが大体23年ぐらいで、こう臨床例で判るくらいの大きさになるそうですけれども、それが15年で発病する人、一生発病しない人、5歳や生まれた時から癌の人、こうゆう人もいるわけですね。これは何の差かと言うと、免疫力の差なんですね、免疫力や治癒力が高ければ、絶対癌は退化することが可能だ、というふうに書いてあったんですね。癌は不治の病じゃない、ということが書いてあったんです。じゃ、免疫力や治癒力を上げていくのは何かというと食べ物でしかないんだ、ということが非常に判りやすく書いてあったんです。もう、これをやろうと思いました。リスクが無いですからね。副作用も無いし、もうこれしかないと思ってすぐ父に、「こういう療法があるからやってみないか」と言ったんです。そしたら「こんな療法で治るぐらいだったら、死ぬ人はいない」とって、こうですからね、お医者さんは絶対だと思っていますし、癌である本人が、「こんな療法で治るはずが無い」という風に言うわけですからね。めちゃくちゃ頑固でしたね。その時、判ったことはですね。栄養の足らない人っていうのは大体頑固ですね、自分の周りを見ても分かると思いますけど、食べ物に関して無関心で空腹さえ満たせば、ラーメン餃子でも何でも良いという人がいるじゃないですか。大体性格が良い人はいないですね。いがみやすかったり僻ひがみやすかったり、全然素直じゃなくてそうゆう方が多いと思います。栄養と心の構造とは非常に関係があるようです。父もすごい頑固でした。そして2度目の抗ガン剤投与に入ったんです。「絶対やらないほうが良い」って言いましたけれども、「今更医者に悪くて断れない」と言うんですね。日本ぐらいお医者さんの顔色を見ながら治療を受けている患者さんていないんじゃないですかね。今更悪くて断れない、ということで2度目の抗ガン剤投与をするわけです。もうその時にはぼろぼろですね。誰が見てももう長くはない、と判るくらいの状況でした。でもやっぱり娘としては、諦めきれないわけですね。ですから、何とかしようと思いました。自分では危機感が無いんです。ですからはっきり言いました。「お父さんの命は」、三ヶ月とは言えなかったので「あと半年だ」と。このままベッドに横たわって死を待つのか、それとも自分で生きようとするのか、好きな選択をすれば良い」と。お父さんの命だから、どっちでも協力する」と言いました。すると、この療法をやってみる、ということになったんです。そして私と一緒にアメリカのデルソン病院、今ではいろんな病院がたくさんありますが、当時はそのデルソン病院しか私が分からなかったものですから、その病院にすぐに行ったんですね。車椅子で行きました。もうよぼよぼの身体でしたね。誰もが、生きて帰ってくるとは思わなかったんではないかと思います。そういう中で行きました。でも死なないもんですね。目的地があればちゃんとたどり着くということが良く分かりました。車椅子を使うようなそうゆうぼろぼろの状態でも、ちゃんと向こうにたどり着きました。そして向こうに着いてすぐに栄養素療法というのが始まったんです。
日本にいるときには栄養素療法ということを非常に安易に簡単に考えておりましたが、本当に過酷なんですね。お金もめちゃくちゃかかるんです。大体当時のドルで1ヶ月300万くらいかかりました。2ヶ月いましたけれども・・・そしてやることもすごく大変なんです。 まず一日13杯の人参ジュースから始まるんですね。
これはベーターカロチンが大体、15万iu(渦娑)くらい採れるんです。ベーターカロチンの採りすぎで死ぬ人がいるなんて週刊誌に出ていましたけれども、「その病院に行って見ろ」って言ってみたくなりますね。みんな元気なんですから。でもね、一杯くらいはいいんですよ。もう13杯目ぐらいになったら捨てたくなるような感じですね。
その他に栄養補助食品はもちろん採りました。そして食べ物はめちゃくちゃ良いですね。完全無農薬の生野菜、煮たり焼いたりした野菜、果物ですね。それから青汁を飲んだり、こうゆうふうにやるわけです。
すごく過酷でした。それをして、2ヶ月たって、約2ヶ月そこにいましたけどね。そこの病院にいるときにたくさん本があったんですね。たまたま抜いて読んだ本が、この正常分子栄養学のことを言ったロジャー・ウイリアムスの本だったんです。そして、それに栄養がどれぐらい身体の機能を開発させていくかがものすごく分かりやすく書いてあったんです。そこから私はこの栄養学の勉強を始めたんです。で、帰国してからチラシにも書いてあったように、森山先生に出会ってですね、そこから皆様の前で講演をするようになりました。で、向こうで約2ヶ月過ごして父はどうなったかというと本当に元気になって帰ってまいりました。一番変わったのはですね、皮膚でしたね。
皮膚が抗ガン剤をやっているときにはぼろぼろでしたね。大体1ヶ月ちょっとくらいで本当につるつるの皮膚に戻りましたね。そして体力がものすごくつきました。日本にいるときには5分と自分で歩けない身体でしたけれども、毎日歩く練習をしたんですね。そしたら帰ってくる時には2時間くらい散歩が出来るような状態でした。
もう栄養というのがどれぐらい身体を開発させて行くかということをですね。こう目の当たりにしたわけです。又この講演の中で時間が有れば詳しい話をしていくつもりですが、そういうことがきっかけとなって、本当に身内が一人、生け贄にえになって始めて分かったというところなんですけども、こうして栄養学の勉強が始まりました。
ただ患者さんを持ってよく分かることはですね、本当になってから治すということがものすごい大変なんですね。みなさんね、病気にならないと何かに取り組もうとしないですね。無病息災じゃないですね。一病息災って、どこか一カ所悪いぐらいじゃないと気を付けて生きないですね。でも本当に罹ってから身体を起こすのは大変なんです。罹る前に防ぐということが最も大切だということを感じました。このことを、とにかく伝えていこうと思ってこのお話をするようになりました。今日皆さん、おいでになった方はいろんな病気のことを聞きたい人もいるかもしれないし、健康に興味の無い人もいるかもしれませんが、本当に罹かかってからは過酷ですから、罹る前に防ぐという
ことを学んで行って欲しいですね。そしてですね、健康じゃないと誰かの健康に違いは作れないだということなんです。病気なってからは誰かのために役に立つということは出来ないですね。健康な人しか口を開けないですね。健康なうちから、いろんな健康の可能性に取り組んでいただきたいと思います。では本番に入っていきたいと思います。ロジャー・ウイリアムスという人がパントテン酸を発見したところからスタートします。パントテン酸というのはビタミンB5のことです。これはですね、あらゆる生物に存在していて、身体の全機能に関わるビタミンです。
これが身体に入りますと毛細血管を“がん!”と開くんです。血液の流れがものすごく良くなります。若さを保つには絶対欠かせないビタミンですね。それから皺しわを防ぎたかったら、絶対必要な栄養ですね。それからもう一つこれが重要なのはですね、私たちはストレスを感じて生きていきますよね。今から二時間半黙って座ってそこで話を聞くだけでも、すぐストレスを感じるわけですよね。このパントテン酸が不足すると、ストレスに対抗出来ないのです。その時にどこが一番ダメージを受けるかというと肘を曲げた背中の所に副腎と言うところがあるんです。
ここがダメージを受けるわけです。そうすると身体の全機能が狂ってきますね。もちろんホルモンのバランスもぐしゃぐしゃになるし、アトピーとかもこの副腎がものすごく関係があるわけです。喘息もそうです。アレルギーは大体この副腎が関係しています。これがあればストレスに対して、対抗していけるんですね。そういうところで役に立つビタミンです。もう一つ重要なのはですね、これが無いと他のB1とかB2とかB3とか他のB群が思うように働かないんです。ビタミンCも思うように働けなくなります。 そういうビタミンです。これが入っているのはですね、ローヤルゼリーだとか、花粉にも入っていますね。食べ物で言うと卵とか、たらことか、牛乳とか、そうゆう中に入っています。これを発見したのがロジャー ウイリアムスです。そしてもう一つはですね、葉酸の名付け親です。
葉酸というのはビタミンMとかホーリック酸という言い方をしますけれど、これも又非常に重要な栄養です。
そして栄養というのは、単体では働かないんです。必ずチームをなして働くんです。具合が悪い人によく言われるんです。何を採ったらいいですか?Aですか、BですかCですか? というふうに聞かれますが、何か一つだけ、かいつまんで採って元気になる方法は無いんです。必ず相互作用がありますから、どれもまんべんなく採ることが必要です。昔からバランス良く、バランス良くと言いますよね。だてにバランス良くというわけじゃないんです。相互作用があるんだということを知っておいてください。これはB12と一緒になって、私たちの身体の骨髄細胞の中にある血液細胞の元になるものを作っているんです。つまりこの葉酸とB12が無いと血液が作れないんだ、ということです。これは濃い緑の野菜に多いですね。それから比較的多いのがバナナ。それからB12が多いのがレバーとか卵の黄身に多いんです。植物性のものにはこのB12は入っていないんです。葉酸とB12が無いと、とにかく血液が作れませんから、貧血にはなるし、当然流産とか奇形のもとになりますね。母乳なんか出るはずがないですね。貧血の患者さんがめちゃくちゃに多いですね。輸血をみてみるとですね、エイズの問題なんかがありますね。非加熱製剤やなんかで、輸血の問題がありましたけれども私はあれは、厚生省がもちろん最悪ですけれども、そこだけ見ていくんではなくて、他から血液を買わなければ間に合わないくらい貧血の患者が多いんだということを見ていく必要がありますね。輸血をされなくちゃいけない身体の状況ということにもう少し責任を持ってもいいんじゃないかと思うんです。川田龍平さんのお母さんが、涙の物語で言っていますけれども、生まれた時から彼はああゆう身体だったわけではないですね。半年くらいたってああゆう身体になったわけですね。お腹の中にいたときの栄養の状態はどうだったんだろう。と思うんですね。それからどうゆう食生活をしたのか、そこには何の責任も無いような言い方をしていますけれども、そこから見直して行く必要があるんじゃないかと思います。これが無いと血液は作られません。日本は世界で一番血液を買っている国なんです。世界で使われている血液の1/3は日本が買っているんです。世界の吸血鬼って呼ばれているんですね。何の血液を買うかというと、黒人の血液を買うんです。こういうことがありますね。ですからこうゆうものを採ったら自分の身体で血液を作る可能性があるんだということです。白血病なんかもものすごい勢いで増えています。お子さんの白血病がすごい勢いで増えていますね。あれも、これが出来なくなっていった究極ですね。ああゆう状況になっていくわけですね。NHKなんかでは、移植を待っています、なんかが非常に涙の物語のようにやっていますけどね、自分が作る可能性があるというところには全く目を向けていないですね。それで骨髄舗欷こつずいほきに登録してください。骨髄舗欷、骨髄舗欷・・・・ 本当に骨髄を登録したら治るかというと、車の部品のようにはいかないんです。悪い所だけ変えたらうまく走るかというと、そうはうまく行かないんですね。身体全体の問題があるわけですね。それを骨髄舗欷だけで、バラ色の治療法のように言っていますが、そこだけに目を向けてもダメなんだということですね、お医者さんがそういうところにまだまだ目を向けていないようですね、そしてこのことが非常に重要なんだという記事が、今から3,4年前の読売新聞に載りました。それは東京医大の第一外科グループというところで、癌の患者さんでたばこをめちゃくちゃに吸う人がですね、気管のあたりがすでに全癌状態、こうゆう患者さん54人を対象にこうゆう葉酸とかB12をばんばん入れるんです。他の栄養も合わせて入れていくんですね。そうすると早い人で3ヶ月~半年、ないしは一年たつうちに殆どの人の癌が消えたと、とうこうゆうデータなんですね。すごいな、と思いましたね。 すごいな、と思ってその新聞の記事を他の知り合いのお医者さんに見せたんです。『東京医大さんてすごいですね』と言ったら、そのお医者さんは何と言ったかというと「東京医大さんのことですから」。東京医大のことであって、自分には関係無いという、こうゆう出方だったんです。その時にああ、本当に、健康というのは自分が守る必要があると痛切に感じました。その実験で使ったのはですね、生レバーを使ったんです。あの中には葉酸とかB12がものすごくたくさんあるんです。他のB群もすごく多かったんですね。皆さんレバー食べますか? O-157があって全然食べないですか? 生レバーを週に一回くらい食べるという人いますか? ああ素晴らしいですね。2週間に一回くらい食べる人いますか? はい、ありがとうございます。1ヶ月に1回くらい食べるという人? 結構いるんですね。 いつ食べたか記憶が無いという人? ありがとうございます。レバーがものすごい栄養があるんですね。すでに病気になっている牛のレバーは食べられません。肝硬変になっている牛って分かるそうです。そしてね、いろんな問題があるって言う人がいますが、レバーは解毒するところで、毒が一杯貯まっているっていう人がいますけれども、解毒する機能はありますけれども、毒が貯まっているわけじゃないんです。現に私はずっとレバーを食べていますけれども何ともないです。レバーを食べてO-157にやられる身体に問題があるんです。同じものを食べてもああゆう風にやられちゃう人と、へでもない人がいるわけですよね。死んじゃう人もいるし、その差は何かというと、やっぱり免疫力の差なんですね。ですからレバーを食べる習慣をつけたらいいんじゃないかと思いますね。一番良いのは生レバーですね。にんにくに良いお塩、良いお塩じゃなくちゃダメですよ。それとごま油と、良いごま油でね。すすっと食べるといいですね。飲み込むように食べるといいですね。
飲み込むように食べるといいですね。つるっと入りますからね。くちゃくちゃ噛んでいると血だらけになりますから。そういう風にして是非試してみて欲しいと思います。